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髪質改善で失敗する理由

僕のブログを読んで来店されるお客様が多くなってきました。

有り難いことなのですが、その反面、悲しいことも。

それは、他店で髪質改善を行って失敗された方が来店されるから。

お客様の笑顔を作る商売の美容師が、髪で悲しんでる顔を見るのは辛いし、同業者の勉強不足によって失敗された髪を見るのも辛いです。

失敗されたお客様は、こんな感じ

Aさんのケース

やればやるほど髪の状態は良くなると言われ、毎月2万円以上も払って髪質改善トリートメントを1年続けたら…

髪は良くなるどころか、ボロボロでバサバサに広がり手に負えなくて、トリートメントを始めた前よりも間違い無く髪は傷んでしまった

これと同じケースは、Yahoo知恵袋などの質問サイトで「髪質改善」と検索かけると、同じ悩みの人が相談しています。

3年くらい前には、ケラチントリートメントという名前で売っていましたが、いつの間にか髪質改善トリートメントという名前に変わって売りにでています。

どうして、やればやるほど傷んだのか?

それは、その主成分が原因です。

ケラチントリートメント、髪質改善トリートメントで売っている薬剤の主成分は、グリオキシル酸という還元剤が入っているのです。

還元剤フリーとメーカーは歌っているのですが、グリオキシル酸についての特許の論文を読んでみると、還元剤、髪をストレートにするための薬剤と技法についてが書かれています。

こちらの文献はグリオキシル酸という還元剤を使用して無電解銅メッキを析出する事柄について載っています。
http://esl.ecsdl.org/content/3/6/279.full.pdf
https://www.sciencedirect.com/topics/engineering/glyoxylic-acid

こちらでは、グリオキシル酸を使用して、髪の中のケラチンの繊維の形を変えるという内容の論文です。
https://patents.google.com/patent/WO2015086230A1/en

これだけの強い還元剤を、本気で還元剤フリーと信じて、何度も同じ髪に塗布して時間を置き、200度近い温度のアイロンでキューティクルを癒着させれば、そりゃ傷むのは当然ですね。

僕が髪質改善を行う場合は、絶対にグリオキシル酸の入っていないものを使います。

別にグリオキシル酸が入っていてもいいのですが、難しいのは2度目、3度目ですね。同じ箇所に何度も塗布すると、過還元を起こして、下手すれば毛先はビビり毛になりますから。

それだったら、最初からグリオキシル酸の入っていない安全で最も効果のあるものを使います。

業界のサイエンス雑誌に、次世代のトリートメント、分子熟成型トリートメントが紹介されていました。

早速、成分を調べ、ph値も調べて、納得のいくモノだったので、講習を受けて認定をうけました。

興味のある方は、是非ともご相談ください!

グリオキシル酸が還元剤である、これだけの理由。

酸熱トリートメントやら

サイエンス・ア●アとか

髪質改善トリートメントが流行っています。

僕は全く否定する気はないので、最初に断っておきます。ただ薬剤の正しい知識がないと、お客さんの髪にダメージを与え、取り返しのつかない事になるのを防ぎたいという思いで記事を書いています。

グリオキシル酸は「メッキを剥がす際の還元剤です」と謳っています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%AB%E9%85%B8

Wikiを信用していない方のために、特許文献を検索してみました。

検索キーワードは
glyoxylic acid is Reduced agent
(グリオキシル酸は還元剤)

です。

色々見ると、はっきりとグリオキシル酸は還元剤と明記されていますね。

それでは、何故、講師やメーカーは
「グリオキシル酸は還元剤ではない!」と正反対の事を言うのか???

信者みたいな人は、頑として「グリオキシル酸は還元剤じゃ無い!還元しない!還元剤フリーだ!」と攻撃してくる美容師もいるから手に負えない💦

それも、リサーチしてみた。

こちらの、特許の文献を読んで欲しい。

Method for straightening the hair using a composition containing glyoxylic acid and/or a derivative thereof
(グリオキシル酸および/またはその誘導体を含む組成物を使用して髪を真っ直ぐにする方法)

https://patents.google.com/patent/US20150305469

この文献の中のパラグラフ0013には
「好ましいのは、本発明の組成物に還元剤を含めない」と書いてある。要は他の還元剤を混ぜて商品を作るなと言う意味に取れる。しかし、これを無視して還元剤をいれても良いと判断すれば、メーカーの判断で入れちゃいそうですけど(笑)

[0013]
Preferably, the composition according to the invention does not comprise any coloring agent or any reducing agent.

問題は、この文献の0016かなと思います。
「この発明による還元剤とは、髪のジスフィルド結合を還元できる薬剤を意味する」と定義つけています。

[0016]
According to the present invention, the term “reducing agent” is intended to mean an agent that is capable of reducing the disulfide bonds of the hair, such as compounds chosen from thiols, alkaline sulfites, hydrides and phosphines.

と言う事は、グリオキシル酸のようにジスフィルド結合以外を還元している「還元剤」は、この特許の文献の中では、還元剤ではないという独自の解釈になっているのです。

まとめ

このことから、「グリオキシル酸が還元剤フリー」という独自の定義で、還元剤ではないと言っているだけで、例え他のジスフィルド結合以外の結合は還元していても、「グリオキシル酸はジスフィルド結合だけは還元していない」という理由で頑として「還元剤フリー」と言って譲らない。ここがメーカーや講師が還元剤フリーと言い続ける理由かと思います。

冒頭にも示しましたが、僕はグリオキシル酸を否定しているのではありません。

髪に塗布して、ダメージが起こっている。この特許の文献の中では「縮毛矯正のための薬剤」という定義の中で説明しています。

同じ箇所(特にダメージ部分)に、何度も何度も施術すれば、ダメージになっているという認識が必要です。

だから、髪質改善トリートメントを数回した髪に、コールドパーマをかけるとジリジリの髪になる。辻褄が合いますね。

髪質改善トリートメントの後に、部分矯正なんてしたら、ジリジリのビビりになるので、絶対にやっては駄目です。

嘘だと思う人は、ウィッグに酸熱トリートメント(サイエンス・あ●あを含む)を3回くらいかけてみてください。その後にコールドパーマをかければ一発で理解して頂けると思います。

もし反対意見、例えば「100%還元していない、全ての結合に対して絶対に還元はしていない!」という酸熱トリートメント(グリオキシル酸)最強説を唱えない人がいれば、論文や特許文献などと一緒に反論して頂ければと思います。

ケラチントリートメントで失敗しない方法

最近は日本でもケラチントリートメントが出てきました。

これは海外では2010年頃から出ていましたよね〜!
最初は「ブラジリアン・トリートメント」って名前で出回っていて、成分の問題から一気に消え去りましたが(笑)

名前が「トリートメント」なので、イメージが良くて売り込み安いのですが、色々な問題が起きて僕は手を出していませんでした。

英語が得意な人はこちらを…(苦手な人はGoogle翻訳などで)
https://www.glamour.com/story/fda-keratin-treatment-lawsuit

これは、3ヶ月おきにケラチントリートメントを1年以上続けた結果、髪は驚くほどに傷んで縮れていったと。
多くても、年に2回くらいに止めておいた方が良いのではと言っています。

アイロン操作をしている時に、その蒸気に有害物質が一緒に出るので、発がんのリスクも考えられ、目は赤くなり数日は収まらない症状が出ると報告されています。

ま、ホルムアルデヒドが発がんリスクがあると指摘されたわけですが、メーカーはその代わりにチレングリコールを使用して「ホルムアルデヒドは入っていません」と宣伝するのですが、このサイトに載っている専門家は「チレングリコールと水が一緒になれば、ホルムアルデヒドになるので、意味が無い」と言っています。

アメリカの食品医薬品局(FDA)から訴えられているようですね💦

問題なのはメーカーが正しい成分を公開していないことだと専門家が指摘しています。
http://www.ewg.org/hair-straighteners/our-report/hair-straighteners-that-hide-formaldehyde/

ここには、ホルムアルデヒドの含有量をメーカー別に表示しています。
ブラジリアン・ブローアウトが1番多いですね。。。

お客さんでも、目の治療を受けている人は施術中に目の痛みを訴える方もいるようですから、本当に気をつけた方が良いです。

それで、日本で使用している薬剤は問題ないのか?という事になりますが、それは日本の製品を上記の研究機関に持って行くしかないので、そこまでは解りませんが、

ただ、日本で出回っている薬剤で、信用できないのが「還元剤フリー」とうたっているのに、
グリオキシル酸が成分表の1番上に入ってます。

グリオキシル酸は、メッキなどを剥がす際の還元剤なので、「還元剤フリー」は正しくないと思います。

毛髪科学と香粧品化学を勉強していれば、ケラチンだけで髪の形が変わるわけがないのは最初から解っていますが、お客さんから聞かれた時に、きちんと説明できるようにしとかないとプロではないですからね。。。

解ったことは
グリオキシル酸で髪を還元している。
ph値が解らないのですが、酸性に傾いているのであれば、髪は膨潤しないので、還元剤の効きが悪くなる。
シャンプー後に水膨潤している間に薬剤の塗布を素早くしないと、髪が乾いてからでは効き目が悪くなるので、エアコン下の作業は注意が必要ですね。

やればやるほど髪の状態が良くなるは言い過ぎ!
髪の形を変えるほどの薬剤は、必ず髪のタンパク質流出につながります。グリオキシル酸を使用しているんだし(笑)
タンパク質の流失が解らないほど、たくさんのタンパク質で補っているので(ケラチン)、その時はサラサラのツヤツヤですが、見えない所で、本来の髪の毛にある御自身のタンパク質を壊しています。

結論
髪の形を変えるにあたって、還元剤無しでは不可能って事です。(基本中の基本ww)

本当に良いものだったら、試しに仕入れてみようかと思いましたが、リスクがありすぎるので止めました。

ちなみに僕は1年以上前から、これを裏メニューで良い評判を得ています🎵(業者の回しものではありませんww)
↓ ↓ ↓
リトルサイエンティスト社はトイトイシャンプーでもお馴染みです😊
ヘアーストレッチ

追伸

2020年次世代のトリートメントが紹介され、早速成分を調べ、講習を受けて認定をもらいました。

今後は、分子熟成型トリートメント、ヘアマゼランを主力として、酸熱トリートメントで失敗された髪も修復していこうと思います。