グリオキシル酸が還元剤である、これだけの理由。

酸熱トリートメントやら

サイエンス・ア●アとか

髪質改善トリートメントが流行っています。

僕は全く否定する気はないので、最初に断っておきます。ただ薬剤の正しい知識がないと、お客さんの髪にダメージを与え、取り返しのつかない事になるのを防ぎたいという思いで記事を書いています。

グリオキシル酸は「メッキを剥がす際の還元剤です」と謳っています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%AB%E9%85%B8

Wikiを信用していない方のために、特許文献を検索してみました。

検索キーワードは
glyoxylic acid is Reduced agent
(グリオキシル酸は還元剤)

です。

色々見ると、はっきりとグリオキシル酸は還元剤と明記されていますね。

それでは、何故、講師やメーカーは
「グリオキシル酸は還元剤ではない!」と正反対の事を言うのか???

信者みたいな人は、頑として「グリオキシル酸は還元剤じゃ無い!還元しない!還元剤フリーだ!」と攻撃してくる美容師もいるから手に負えない💦

それも、リサーチしてみた。

こちらの、特許の文献を読んで欲しい。

Method for straightening the hair using a composition containing glyoxylic acid and/or a derivative thereof
(グリオキシル酸および/またはその誘導体を含む組成物を使用して髪を真っ直ぐにする方法)

https://patents.google.com/patent/US20150305469

この文献の中のパラグラフ0013には
「好ましいのは、本発明の組成物に還元剤を含めない」と書いてある。要は他の還元剤を混ぜて商品を作るなと言う意味に取れる。しかし、これを無視して還元剤をいれても良いと判断すれば、メーカーの判断で入れちゃいそうですけど(笑)

[0013]
Preferably, the composition according to the invention does not comprise any coloring agent or any reducing agent.

問題は、この文献の0016かなと思います。
「この発明による還元剤とは、髪のジスフィルド結合を還元できる薬剤を意味する」と定義つけています。

[0016]
According to the present invention, the term “reducing agent” is intended to mean an agent that is capable of reducing the disulfide bonds of the hair, such as compounds chosen from thiols, alkaline sulfites, hydrides and phosphines.

と言う事は、グリオキシル酸のようにジスフィルド結合以外を還元している「還元剤」は、この特許の文献の中では、還元剤ではないという独自の解釈になっているのです。

まとめ

このことから、「グリオキシル酸が還元剤フリー」という独自の定義で、還元剤ではないと言っているだけで、例え他のジスフィルド結合以外の結合は還元していても、「グリオキシル酸はジスフィルド結合だけは還元していない」という理由で頑として「還元剤フリー」と言って譲らない。ここがメーカーや講師が還元剤フリーと言い続ける理由かと思います。

冒頭にも示しましたが、僕はグリオキシル酸を否定しているのではありません。

髪に塗布して、ダメージが起こっている。この特許の文献の中では「縮毛矯正のための薬剤」という定義の中で説明しています。

同じ箇所(特にダメージ部分)に、何度も何度も施術すれば、ダメージになっているという認識が必要です。

だから、髪質改善トリートメントを数回した髪に、コールドパーマをかけるとジリジリの髪になる。辻褄が合いますね。

髪質改善トリートメントの後に、部分矯正なんてしたら、ジリジリのビビりになるので、絶対にやっては駄目です。

嘘だと思う人は、ウィッグに酸熱トリートメント(サイエンス・あ●あを含む)を3回くらいかけてみてください。その後にコールドパーマをかければ一発で理解して頂けると思います。

もし反対意見、例えば「100%還元していない、全ての結合に対して絶対に還元はしていない!」という酸熱トリートメント(グリオキシル酸)最強説を唱えない人がいれば、論文や特許文献などと一緒に反論して頂ければと思います。