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第1話) 全て中途半端な子供時代。

海外で働いている人を見たり聞いたりすると、「生まれつき素質があったんだろう」とか、「子供の頃から、クラスで飛びぬけて目立つ存在だったのだろう」と か思いがちである。他に海外で活躍している人達はどうだったのか分からないが、自分の場合は目立たない普通の子供だった。

幼少の頃は近所 のガキ大将に叩かれて泣いて家に駆け込むような子供だったし、女の子とママゴトをしている方が楽しかった。野蛮な事は好きではなく、木登りとか鉄棒でさえ も怖くて登れないような男の子。自分から「○○ちゃん、遊ぼう!」と友達の家に行くことができず、行くくらいなら一人で遊んでいた方が楽しいという子供 だった。

だからと言って、絵はかけない。図画工作は大嫌い。粘土の時間でヘビを作って先生に怒られたくらいだ。夏休みの自由研究は最悪、 こんなものは世の中から消えてくれと子供ながらに毎年思っていたし、宿題はやらない、できない、作文は3行以上書いた事がない。感想文なんてもってのほ か。

それじゃ、運動神経は?と言いたいところだが、サッカー少年団に10歳の時に入ったきり、これまたチームメイトから虐められて辞めてしまった。足は遅い、鉄棒できない、球技もボールを持って何をしていいかわからず、回りから罵声を浴びる。

自 分の胸の骨は奇形なので、普通の人よりも肺活量が少なく、心臓の位置も中心より外側にずれていて肋骨に圧迫されているので、普通の子供よりも運動量はどう しても少なくなる。漏斗胸といって、胸の溝が普通の人より窪んでいるのだ。何らかの理由で体の骨より肋骨だけが先に伸びてしまい、後から体の骨が成長する ので長い肋骨は内側に食い込んでしまうという1000人に1人の割合で起こる先天性の奇形だとか。

運動音痴、芸術性なし、社交性なし、虐められっ子。唯一人よりできたものは珠算2級、書道5段(小学生の部)。そして興味があったものは、電気工学と天文学という変な子供(笑)でも成績はいつも中の中。

他 の児童より計算が速くできたのだが、小学校高学年の算数のテストの時、暗算で答えがでてきちゃうので途中の計算式を書かないで提出したところ、先生から 「隣の学級委員長の答えをカンニングしただろう、A男と同じ答えだ」と頭ごなしに決め付けられ、言い返す事もできずに0点だった事もあった。

虐められていることを先生に訴えても、「甘えるな、お前が悪い」とクラス全員の前で怒鳴られたり。「授業中にお喋りするから、お前の唇はどんどん分厚くなっているんだ」とか、小学校の先生からも虐めの対象になっていた。

子供ながらにも「こんな大人になりたくない」、親の前では良い顔をして、子供の前ではコロリと変わる。この頃から、きっと表裏のある人間が嫌いになったのだろう、今でもこのタイプの人間は好きにはなれない。

中 学校に入学すると、一年生の1学期で勉強は挫折。落ちこぼれの仲間入り。タバコの味も覚え警察から呼び出しが来たこともあった。バスケ部に入るも1年経た ずに退部、集団行動が苦手だった。何をやっても中途半端。将来の夢なんて、そんなの無かった。今思えば勿体ない少年時代をすごした。

中学卒業、高校入学を境目に何かを変えなくてはと、ボンヤリ思っていたのかもしれない。

つづく。。。

第8・9話)恋の話(前後編)の削除。コラム休止のお知らせ。

いつもご愛読くださっています皆様へ。

前回、前々回に渡り掲載しておりました「恋の 話」(前・後半)につきまして、ある読者の方から削除の依頼がありました。

自分としては決して悪意のある文章ではなく、今後の展開としては、美容師の修行時代 に先輩たちから無視され心が折れそうになるくらいの扱いを受け、その時に自分の高校時代を振り返った時、形は違うけれど同じ事をしていたのではないかと気付き、罪の意識を感じました。

い くら自分が別れた彼女から執拗に迫られ嫌な思いをしたとしても、冷たくあしらっていた自分が情けなく思い、その相手の行為を話し合いで納得してもらうような、もっと別な方法があったのでは無いかと後悔の念にかられました。

何度も何度も夢にうなされ、いつか会って謝罪したいという気持ちに変化し、23歳の時に相手から 僕の実家に連絡があり、それは「結婚の報告をするので会いたい」でした。その時に、当時の思い出を振り返りながら、申し訳なかったと謝る事ができ、自分の気持ちが穏やかになり、それ以来 彼女は夢に出てくることはなくなりました。

その5年後にも一度再会をします、23歳の時に会った時の事、あの時に言った事、言われた事、ど う感じたかなど、大人の視点で語り合う事ができました。

自分が20歳の頃に悟ったのが、「例え自分が被害者に見えたとしても、実は知らぬ間に加害者に なっている」ということを、自分の成長と共に気付いて、その過ちに気付いた時の心のショックというのを綴って行きたかったのです。

嫌な言葉を発する人、相手の気分を害する態度を 取る人、その人達が何年、何十年後に自分の過ちに気付いた時、その人の後悔の念は計り知れません。そう思うと悪い行いをする人達が可哀想に思えます。

彼女も結婚をして子供もできて幸せに生活してい るようです。あの時の未熟な大人と子供の狭間で、大人の恋を演じ、そして辛かった思い出を、もう笑って語れる時間が経過しただろうという自分の判断で、 「恋の話」を2話に渡って綴りました。もちろん実名は出さない自分たちが通っていた学校名は出さない、プライバシーには考慮したつもりでした。

しかし、1人でも不快に思って投書された方がい たのは事実です。これを真摯に受け止め、今後「表現の自由とプライバシーの問題」を考える良い切っ掛けとなりました。また文章を書く上で表現方法なども勉強する良い機会となりました。

次 の第4章は修行時代について理不尽な先輩との問題点を綴る構成を立てていましたが、事実を書くことによって、名前は出さないにしても回りにいる人が生きて いる限り、どうしても不快に思う人も出てくるというのも考えていかなくてはありません。

もしくは、迫力には欠けますが、万人に受けるよ うなニュートラルな日々の出来事を綴る日記のような題材を選んで執筆する方向に進むしかないかもしれません。


「われ、弱ければこそ」。また全体の流れを構成 しなおす時期がきました。
もしくは表現方法を変える事によって、内容は続けていけるかもしれません。
もしくは全て自己責任において発信する方法を模索することになるかもしれません。

それには、時間が必要です。

しばらく、このコラムをお休みさせて頂きたいと 思います。

また、続きを再構成させ、可能か不可能かは分か りませんが、1万人の人が読んでも、誰一人とも不快に思わない、爽快なエッセイが書けるかどうか、挑戦する勉強の機会を与えて下さい。

叱咤激励はJunk Stage事務局まで。

また、復活する日まで、皆さんお元気で!

ヤスユキ

第1話) 海外で髪を切った事ありますか?

海外で生活した人であれば、一度は経験するかもしれない海外の美容師さん(ここではヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど西洋の美容師さんを‘海外の美容師’と称します)のテクニック。誰もが声をそろえて「海外の美容師さんは日本人の髪を理解していない」と言う。

「絶対に写真どおりにはならない」
「パッツンと前髪を切られた」
「これ以上は梳けないと言われて全然梳いてくれない」
「パーマをかけたら大昔のクルクルパーマになってしまった」
「カラーをしたら地肌がヒリヒリと耐えられない痛さだった」
などなど、上げればきりがない・・・。

本当に海外の美容師は下手なのだろうか、日本人だったら全員が上手なのだろうか、アメリカも含め海外で8年働いて見て聞いて感じた事、その中で実際に約4年間オージーと一緒に働いた経験、そしてオーストラリアの専門学校の美容師科で学んだ1年を、日本の専門学校とサロンとを比べながら語っていきたい。

Hairdressing コース
<オーストラリアの美容師科、授業風景>

まず、日本人の髪質と西洋人の髪質が全く別物である。本当に全然違うのだ。1本の毛の直径が、西洋人が0.03ミリに対して、日本人の毛は0.09ミリと三倍も太い、コレは実際に僕がオーストラリアの専門学校で、クラスメイトの白人の女の子の髪が0.03mmで僕の髪は0.09mmだったので間違いない。僕の髪は日本人の中では太い方ではないので、もっと太い人はたくさんいるはず。と言う事は、4倍も5倍も日本人の髪の方が太いのである。

西洋人の、この細くて柔らかい毛なので、どんなに短く切っても寝てくれる。日本人の髪だったらツンツンに立つような髪も、きれいに寝てくれるのだ。カットが下手でも収まってくれるし、ブローが下手でも寝てくれる。しかし日本人の髪では、計算して切らないとブローもできなくなってしまうし、ダンダンの虎刈りカットになってしまうのだ。

クラスメイト全員
<一年間、共に授業を受けたクラスメイト>

この柔らかくて自由自在に動きそうな西洋人の髪だが、薬液の浸透や熱の伝導などはアジア人より効き目が悪い。最初は髪にコシがないから?なんて思ったのだが、そんなレベルじゃなく形がつかない、カラーも色が入らないし、パーマも油断すると全然かからない。硬くて手ごわそうな日本人の髪の方が短時間で形がつき、見た目が柔らかくて壊れそうな毛の西洋人の髪は全然形がつかない。

これは、キューティクルの厚みが違うのと、輪切りにしたときの断面の形が違うからである。まず西洋人のキューティクルの割合が、「毛の40%がキューティクル」に対し、アジア人の毛は「10%程度しかキューティクルに囲まれてない」。

アジア人の直毛の髪を輪切りにしたら金太郎飴のように「きれいに丸を描いている」。その反面、西洋人の髪は殆どがクセ毛でウェーブがついている、と言う事は「輪切りにした時に楕円形」なのである。髪を真っ直ぐにしたりウェーブにしたりと、形を司る結合体は毛の中心部にあるので、西洋人の髪はなかなか中心まで届かないのだ。

この髪の太さと硬さ、キューティクルの多さと輪切りの断面、それプラス文化と美的感覚の違いによって上手が下手かを判断されるので、どこで美容師としての教育を受けたかでその技術者の評価が変わる。

日本人には日本人の髪質と骨格、そして日本の美的センスに合わせた理論を習い技術を取得する。西洋は西洋人に合ったカット技法と理論が確立されている。

そういえば、金髪で可愛らしいオーストラリア人の女の子が日本に滞在し、日本の美容室へ行って酷い目に合ったと話を聞いた。

「どうして日本の美容師はあんなに下手なの?」
「2cmだけ切って欲しいとお願いしたのに、切った後に信じられないくらい梳いたの」

とカットが終わってから一週間は外に出れなくて泣いていた…という女の子にも出くわした事があった。

この第二章では、カット、パーマ、カラー、縮毛矯正、シャンプーなども含めて、何がいったい海外と日本では違うのかを、分かりやすく理論的に説明していこう。