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ブリーチしてアッシュ・ベージュ

吉本でお笑い芸人をやっている福森みほちゃんに来て頂きました!
作品撮り用のモデルさんをお願いしたら、こころよく引き受けてくれました〜!ありがとうm(__)m

超ロングの黒髪を、ブリーチしたいって事になり(笑)

それはインパクトあるから面白い!って事で三回ブリーチをしてベージュとアッシュを乗せました。

「3回ブリーチして色味を乗せて」って作業をすると、札幌でも料金は三万円+消費税になります(東京だともっと?)。時間もカット込みで4時間は覚悟して下さい(汗;

ちなみに2回ブリーチで色味を乗せてと言う場合は、3時間強で2万5千円+消費税くらい(東京だともっと!?)でしょうか。。。

どうして、3回ブリーチかというと、アジア人の黒髪は赤が非常に多くはいっているので、1回のブリーチではオレンジ色になり、そのオレンジが邪魔をして透明感のある色にはならないのです。

2回ブリーチして、赤みが取れる人もいますが、硬くて太い毛質だと3回必要な場合が多いです。

ブリーチ後の色味を乗せる事を「トナー」と言いますが、これもアッシュとベージュを混ぜて塗っただけでは、目的の色になりません。色の三原色の円グラフを頭のなかで計算をして、調合して色味を出します。黄色みを消したい時は、補色のバイオレットを少々入れるのは基本中の基本なのでお分かりかと。今回使用した色は

ベージュ+アッシュ+マット+イエロー+バイオレット。

全て計算されています。調合の割合は秘密です(笑)っていうか聞かれたら教えますのでメールフォームで問合せて下さい♪

福森みほ
福森みほ

似合わせ、似合わせ っていうけど何?

昨夜、アシスタントの練習を見て欲しいって事で監督してました。image

トレーニングモデルさんの要望は、「後ろは揃えるくらいで顔まわりは少し切って軽く」でした。

それじゃ、「顔にかかる部分で1番短い箇所は、どうして顎より少し上で切っているのか説明できるか?」

「なんとなく〜」ではダメである。全然ダメ(笑)

正面から見たときに、一番長い箇所の「バックサイドの毛先のポイント」と「顔まわりの1番短い箇所の毛先のポイント」とのグラの縦幅を1とした時、分け目の生え際までの距離が丁度2倍で「1:2」になり似合うから…とか。

前髪がある場合なら、眉間と顎の距離を1として、この長さで切れば1.5の比率になるからだとか。

横から見て、猫背っぽいなと思ったら、前上がりの角度を変えて、後ろにウエイトを置くだとか。

背が高く細く見えるように、後ろから見た時のカットラインは平行に切らないとか。

そのお客様が「似合う」カットというのは一種の数学だと思う。

そして「かわいい」という謎めいた感性(笑)を磨くために、いつもファッション雑誌をみていること。

お客様がいう「重め」って、どういう意味の重めなのかって雑誌から来ているから。

センスは天性のものじゃなく、努力して身につくものだから。

なんて事を教えたのですが、僕が常日頃考えて実践していることです。

 

良いものは良いと褒めよう。

オーストラリア人スタッフの中で僕だけ日本人美容師という環境で4年弱働いていた時の話です。

柔らかい感じのボブスタイルを終えて、お客さん(日本人)がレジでお会計をしていた時の事。。。

ボス(当時50才男性美容師オーナー)が、そのお客さんに近づいて、とても丁寧な英語で…

「大変失礼ではあるのですが、あなたの髪にクシを入れさせてもらって良いでしょうか。アジア人の髪質で、どのようなカットラインで切れば、このように美しく仕上がるのか見たいのです。」

丁寧にクシを入れて、カットラインをチェックして…

「大変、勉強になりました。有り難うございます。」

日本社会では有り得ないことです。自分より経験の浅い、しかも自分の部下の仕事を、お客さんの前で褒めるということは、自分の敗北?を認める事になるし、上司の権力が弱まってしまうと考えるか、もしくはイイと思っても粗を探して褒めない。

西洋の社会は、良いものは良いと認めて褒め称える。

イチロー選手も、超有名なスーパースターが練習方法を教えて欲しいと頭を下げて訪ねに来たとか。

自分のカット技術なんて特別凄いものでもないのですが、カットを褒めてもらうのが1番嬉しいです。

こんな話を、先日、お客さんとカットをしながらお話ししていました。

ベージュ・ブロンド

銀座本店にて、外国人向けカラーの講習をさせて頂いています。

今回で8回目になりますので、皆さんも外人さんに対してのハードルが低くなってきたようです。

いつも書いていますが、日本だけが独自のカラー理論とレベルスケールを使用しているので、その理論では外国人のカラーには対応するのが非常に難しいです。

 

自分の感性だけで仕事をするのであれば、理論などカンケーなく経験と勘だけで行えるのですが、誰でもできるようにするためには、やはり外国人向けには海外の理論に当てはめるのが最良だと思います。

詳しい理論の違いはこちら
http://yasu.com.au/archives/213

モデルさんのオリジナルのレベルは「7」です。中間毛先も同等レベルです。

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これを9レベルまで上げて、色味をベーシュにします。

すでにオレンジが強く残っているので、これも削りたいです。
ライトナーで9レベルまで上げます。6%のオキシを1:3で塗布します。

9レベルまで上がったのを確認して、ベージュの色味を乗せるのですが、日本の薬剤は色素が濃いのでクリア剤で薄めます。もちろんアンダーピグメントも計算するので、パープルを補色で入れ、艶感を出すために黄色も少し足します。

5分おきに発色をチェックして、シャンプーをしてブローです。

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日本国内の薬剤は、黒髪用にできているので色味が強かったり、赤みの多い日本人の髪に作られているので緑が多く入っていたりして、外国人の髪に使うとビックリするような色が出てきます。その特性も研究し、正しいカラー理論(ピグメント、補色、アンダーピグメント)を理解して行う事がミスの無い仕事に繋がると思います。

西洋人のヘアカラー

カラー理論が日本だけ独自の基準で作られているため、海外のお客様のヘアカラーの対応は、日本人美容師では難しいと思います。

先進国では国際標準のレベルスケールを元にカラー剤も作られているために、覚えてしまえば非常に簡単な理論で、国境を超えて、どんな人種の髪でもできるようになるのですが。。。

日本の薬剤は、日本人の黒髪だけを基準に作られているために、日本の理論と考え方で外国人の髪をすると、トンデモない色味が出たりします。経験のある方はグリーンが出てきたり、お化けのような青が出たり、びっくりすることがあったと思います。

オキシが6%までしか使っていないのもあります。海外では9%も12%も使用できますから、これまた大きなハンデとなってしまいます。

そこで、僕が銀座で働きながら、外国人向けのヘアカラー講習を開いておりますが、そろそろ日本の薬剤だけでは限界が出てきたように思われます。

日本のカラー理論もしっかり身につけないと、海外のカラー理論は語れませんから(思考回路がショートしちゃいます)僕も経験20年超えですが、まだまだ勉強させてもらってます。

MapPhotoGrid_1410078647205こんな感じで資料作ってます。

 

何が老けて見えるのか。

ネガティブなお題ですみません(笑)

若々しくありたいのは、誰もが思うことですけど、それじゃ何を定義として「若く見える」のか、それでは何をしたら逆に見えるのかを考えると答えが見えてくるのですが。

僕の年齢も40才を超えると、同級生の女子?も同じ年令なので、普段の髪の悩みは良く分かっております。

白髪、ボリューム、前髪、スタイル、色々な悩みを抱えていますが、それを深く考え解決に導くのが僕の仕事です。

共通して大切な事があります。

それは…

「ツヤ髪」

「艶髪」

後ろ姿から見た時に、ツヤ髪の女性を見たら「この人、若いだろうなぁ〜」と思います。
逆に、バサバサの髪をしていたら「この人、おばさんかも」って思ってしまいます。高校生の女の子でもバサバサに傷んで&クセ毛で老けて見えてしまう。

白髪をカバーするのも大切な要素ですが、白髪染(ヘアカラー)を続けているとダメージも気になります。そのダメージは髪の成分のタンパク質、アミノ酸(コラーゲンやケラチン)が流れてしまうからです。

PowerPoint プレゼンテーション

 

僕はお客さんに髪の事、薬剤のことを説明する時は、毛をのり巻きに例えてお話しています(笑)
のり巻きのご飯粒の中に入っているタンパク質が、カラー剤やパーマ液、熱や紫外線によって破壊されて流失してしまうのです。これを解決する方法は…また後日(笑)

そして年齢が35才過ぎると、髪が作られる際の毛母細胞にて、コラーゲンの量がどんどん減っていきます。それでコシが無くツヤの無い髪になっていくのです。

トリートメントも、その髪の中の「何の成分」が足りなくて傷んでいるのか見極めないと、トリートメントなら何を付けても良いわけじゃありません。

今までに多くの美容師さんとお会いしましたが、ほとんどが「一番の薬」「二番の薬」「三番の薬」というふうに覚えているだけで、一番の薬の成分は何で、それは髪のどの部分を補ってくれるのか、それは本当に必要で効果のある成分が入っているのか…。わかっている美容師さんは少ないです。残念ですが。。。

全ては健康的で艶髪が基本です。それから白髪をどうするか、スタイルをどうするか、などなどを考えていくわけです。

トリートメントって病院でいう「手術」。
病院でいう「お薬(処方)」は、毎日のシャンプーとトリートメントなんですよ。

表参道発!ホームカラーとサロンのカラー。

自宅でのカラーは手軽で簡単にできるというイメージがありますが、伸びたリタッチ部分だけに塗るのは至難の業です。

既に髪が明るくなっている部分にカラー剤を塗るというのは、色ムラになるだけではなく、髪に負担がかかりダメージにつながります。

いくつかの美容室では、そんな事はお構いなしに、同じ強さのカラー剤を処理剤もなしに新生毛(リタッチ部分)から毛先(既存毛)まで一気に塗ってしまうお店もあるようです。

根元部分には、狙った色になるように通常のカラー剤を、既に染まっているところには、ダメージにならないマイルドなノンアルカリでできているカラー剤を「分けて」使用します。

僕がお世話になっている表参道のサロンと同じ理論で、同じ作業工程で、同じ薬剤で、札幌のお客様にも提供しております。そこのスタッフが作ったビデオが公開されています、とてもわかりやすく説明されてます、是非ご覧なって下さい!

 

似あわせ。

カットって、簡単だよって人がいます。

そりゃ、何も考えずに決まった長さを切るだけなら簡単だよ〜(笑)

でも、似合わせるって意識をして仕事をしていると、考えることはたくさん!

 

背丈、肩幅、首の長さ、顔の輪郭、骨格。

それを踏まえて、お客さんが希望するスタイルを、個々に合うようにアレンジしていく。

どんなピアスをしていて、アイシャドーは何色で、ファッションはどっちの系統なのか、お仕事はライフスタイルだってヘアースタイルを考える上で重要な要素です。

スタイルが決まったら、僕の頭の中

は3Dの展開図でカットラインが浮かび上がってきます。

どれだけ切り落とすかじゃなく、どれだけの長さを残すのか。。。

毛の生え方の流れ、頭の形(ゆがみ)、毛質、ダメージ度なども計算に入れます。

そうやって、手入れがしやすく、個々に似合ったスタイルを作っていくんです。

既成品を売る仕事はしていません。個々に合ったオーダーメイドのヘアカットを心がけています。

削ぎの法則

日本のカットは2000年頃に、MINXの高橋氏が発表した「削ぎの法則」で大きく変化したと思ってます。

海外でヘアカットをした経験のある人だったら分かると思うのですが、ロンドンでもパリでも現地の美容師さんは削ぐとか梳くとかしませんね。切るったらパツンと切るだけでおわり(笑)

柔らかい西洋人の髪は、パツンと切っただけで柔らかい動きがでるので、削がなくてもいいですし、海外の美容学校でも毛先1/3までしか削いではいけないって教わります。

しかし、髪が硬くて太い私達の髪質では、パツン切りではお菊人形のようになってしまいます(汗; そこで、根元から何パーセント削ぐのか、中間は?毛先は?頭の形や生えグセを計算して場所場所で、そのパーセンテージを変えて削がなくてはいけません。

ちょっとショックだったのですが、意外にこの重要な「削ぎの法則」を知らない日本の美容師さんが多すぎのような気がします。。。

ソギ過ぎて大切なカットのラインを壊している人。毛先しか削がないから動きがでなかったり、ニュアンス優先&格好優先でレーザーカットをしてカミソリでキューティクルをガリガリ剥ぎ落とし、カットしても持ちが悪く、毛先がバサバサ落ち着かないのは、削ぎの法則の勉強不足が原因だと思われます。

きれいなカットラインを切れるようになったら、次は削ぎの法則をみっちり勉強しましょう。お客さんは自宅でも手入れのしやすいスタイルを持続することができますよ!

なぜ?レザーカット?

ヴィダル・サスーンが1963年に現在の美容の基本技術となるブラント・カットを発表しました。

それ以前は、ハサミできちっとフォルムを作る事はできませんでした。僕の母親世代はレザーカットが主流でした。

ヘアスタイルの動きや形を計算したシルエットを形状するカットは、やはりハサミでないと正確なカットはできません。。。いやレザーでも技術の鍛錬で正確なカットはできます、僕も過去にレザーカットを練習してきました。

残念なことに、今まで多くのクセ毛のお客さんのお話を伺うと、カミソリでカットされた時は1週間も経過すると毛先が跳ねて毛羽たってまとまらなくて大変だったと聞きます。そりゃ理論上、物理的にそうだと思います。

ただ、レザーカットのメリットもあります。レザーじゃなければ表現できない毛先のニュアンス、これはハサミと梳きバサミだけでは難しいものがあります。
そして短時間で、アウトラインも毛量調整もほぼ同時にできるので効率が良いというのも利点です。しかしレザーの替刃を1人1人のお客様に取り替えて切れ味が良い物を使用しないと本当にダメージになります。レザーでカットされている時に、頭を引っ張られている感じがしたり痛かったりする場合、替刃が使い回しされている可能性もあるので失格です(泣)

あとは毛先を削るので切り口が斜めになり、毛先が絡まってご自身でブローしやすくなる。ただダメージが伴うので(技術力にもよります)毎月のようにカットする方なら良いかもしれません。

それ以外のヘアカット・ヘアスタイルでは、レザーカットだとデメリットが多すぎます。そして多くのお客様が「初めてカミソリでカットを受けた時は驚きとショックでした」と語っているので、不安を与える技術は理論以前の問題です。お客様にハサミとレザーのメリットとデメリットを説明して、納得を頂いた上でのレザーカットであればOK!

ボブなのにレザーカット?

レザーカットは髪が傷みますか?

美容師さんの中には、レザーカット派の方が今でもいらっしゃるので否定はしませんが、僕はお客さんの心情を考えた時、無駄なダメージを避ける(髪を美しく仕上げる)、持ちの良いカットをする、手入れのし易いカットをする、今風のデザインを作るというコンセプトのもとでは、レザーは使いません。もちろんどうしてもレザーじゃないと駄目ってお客さんもいらっしゃるのは事実ですので(ほとんどメンズですが、もしくはファンキーなスタイルを求める女性)レザーも対応できるように過去に練習は積み重ねてきました。ご希望であればレザーカットも致します。

傷むという観点からでは、手入れのしていないハサミ、使い回ししているレザーの刃等の切れない道具は傷みますので、傷む原因は美容師サイドにあるのかもしれませんね。

結論を言えば、レザーを使うのなら、一人ひとりに替刃を交換し、正しい理論を取得して、レザーとハサミのコンビネーションで施術するのが正しいと思います。
ご参考までにapishの坂巻さんが記事書いています。

http://www.rasysa.com/special/200812001/pro/

カットを習うのであれば、まずはハサミでしっかりアウトライン、フォルム、毛量調整ができるようになってからレザーカットを学ばないとって思います。レザーだと誤魔化しができちゃて手入れがしづらく持ちの悪い結果になりがちだからです。